Cases 根管治療の症例
根管治療を受けられた患者さまの症例のご紹介です。治療の前後でどの程度改善するかすぐにおわかりいただけるよう、写真を掲載しています。
治療をご検討されている方は、ぜひご参考になさってください。
症例写真について
- すべて当院で治療を完了し、掲載の許可をいただいた患者さまのものです。
- トリミング(切り抜き)などを除き、画像の修正は行っていません。
- 治療はすべて各患者さま固有の症例に対応したものであり、ほかの方への治療結果を保証するものではありません。
症例1根管が見つからない
通法の根管治療を行いました。ラバーダム防湿、マイクロスコープ下で確実な虫歯の除去を行い、再感染を防ぐための質の高い隔壁形成を行った後、根管を発見し、根管治療を行いました。
1. 根管が見つからないと紹介を頂いた右上4のケースです。
2. 仮封をはずすと、虫歯が残っている状態でした。
3. 虫歯を染める薬を使って、徹底的に感染除去していきます。
4. 隔壁を形成し、周りから再度汚れが入ってこないようにしました。
5. マイクロスコープ下で容易に根管がみつかりました。ルール通りに根管形成、根管洗浄を行い根管充填まで行えました。
主訴 | 根管が見つからない |
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治療期間 | 2回 |
治療費 | 根管治療 小臼歯¥110,000- |
治療内容 | 通法の根管治療を行いました。ラバーダム防湿、マイクロスコープ下で確実な虫歯の除去を行い、再感染を防ぐための質の高い隔壁形成を行った後、根管を発見し、根管治療を行いました。 |
治療のリスク | 治療直後は反応的な痛みや腫れが出る可能性があります。治療による症状の改善が認めない場合、外科的根管治療が必要になります。 |
症例2根管が見つからない
コーンビームCT検査を行い、根管治療を行いました。
1. 根管が見つからないと、紹介を頂いた左上6のケースです一般的には上顎6番は3根が多いですが、エックス線検査で根があまり離開している様子がみられません。
2.まず、仮封を除去し残っているう蝕を徹底的に除去し、隔壁を形成しました。確かに、根管の数が少ないようです。
3.コーンビームCTで検査しました。根は癒合しており、それに伴い根管も癒合し根尖に向け収束している1根管性の歯でした。2/802程度の出現率と言われる非常に珍しい根管形態でした。
4.根管探索の為の、無用な切削をおこなわずに済みました。根管形成を行い十分な根管洗浄の後に根管充填をおこないました。
5. 術直後のエックス線検査。密な充填がおこなえています。
主訴 | 根管が見つからない |
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治療期間 | 3回 |
治療費 | 根管治療 大臼歯¥154,000- |
治療内容 | コーンビームCT検査を行い、根管治療を行いました。 |
治療のリスク | 治療直後は反応的に腫れや痛みが出る可能性があります。 |
症例3前にぶつけた歯が腫れてきた
コーンビームCTを用いて検査した後に、根管治療を行いました。
1. 以前にぶつけた歯の根の先が腫れてきたと来院されました。エックス線検査において、根の中腹に透過像があり、口腔内にも瘻孔の発現をみとめました。
2. エックス線検査における透過像の出方が、歯根の水平破折を疑うためコーンビームCTで検査しました。
3. 歯を横から見た断面です、赤の点線の場所で折れているようです。患者様も若く、根管治療を行い保存を試みることになりました。
4. 根管治療を行っていきました。破折部のリークが有り根の長さが計りづらかった為、エックス線検査を適宜行いながら治療を進めました。
5. 根管充填直後です。
6. 根管充填後6ヵ月経過です。根中腹の透過像は消失しました。
7. 口腔内写真です。瘻孔の再発も認めません。
主訴 | 前にぶつけた歯が腫れてきた |
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治療期間 | 3回 |
治療費 | 根管治療 前歯¥88,000- |
治療内容 | コーンビームCTを用いて検査した後に、根管治療を行いました。 |
治療のリスク | 治療の経過が思わしくない場合、外科的根管治療が必要になる可能性があります。本ケースの場合、歯根が水平破折している為場合により抜歯の可能性があります。 |
症例4何もしなくても痛い。熱いもので特に痛い
根管治療後に、かぶせものではなく虫歯の治療:精密修復治療を行い、大きく削らずに審美、機能の改善をはかりました。
1. 何もしなくても痛い、熱いもので特に痛いとの主訴で来院されました検査したところ、左上1の根の中に異常像を認めました。
2. コーンビームCTを用いて検査行うと穿孔を伴わない内部吸収でした。慢性歯髄炎が続いたことにより内部吸収が起こったのでしょう。内部吸収の有無と別に、不可逆性歯髄炎なので、根管治療が必要です。
3. エックス線検査と、口腔内所見より、遠心隣接面に不適合の修復物があります。ここからの2次虫歯の進行により不可逆性歯髄炎に至ったのではないでしょうか。
4. ラバーダム防湿を行い、感染制御をします。
5. 不良修復物と虫歯を徹底的に除去して、根管治療を進めていきます。
6. 2回目の来院時に症状の改善を認めたため根管充填を行い、そのまま虫歯の治療:精密修復治療直接法にて歯冠部の封鎖を行いました。
7. 術後の口腔内写真遠心の充填も段差なく行い、審美的にも問題ありません。
主訴 | 何もしなくても痛い。熱いもので特に痛い |
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治療期間 | 2回 |
治療費 | 根管治療 前歯¥88,000- 虫歯の治療:精密修復治療 前歯 隣接面¥55,000- |
治療内容 | 根管治療後に、かぶせものではなく虫歯の治療:精密修復治療を行い、大きく削らずに審美、機能の改善をはかりました。 |
治療のリスク | 治療直後は反応的に痛みや晴れが出る可能性があります。治療の奏効が見られない場合外科的根管治療が必要になります。 |
・機能性を重視する場合は自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・再度根管治療を行っても、予後が悪くなってしまうことがあります。このような場合は、外科的な治療で対応することがあります。